コンテンツにスキップ

StandBy

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『StandBy』
Fear, and Loathing in Las Vegasスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ロック
ポスト・ハードコア
エレクトロニコア
スクリーモ
レーベル Getting Better RecordsVictor Entertainment
チャート最高順位
  • オリコンチャート
    • デイリー7位(CDアルバム)
    • 週間15位(CDアルバム)
    • 週間32位(合算アルバム)
    • 週間7位(デジタルアルバム)
    • 週間2位(ROCKアルバム)
  • Billboard JAPAN
Fear, and Loathing in Las Vegas アルバム 年表
Cocoon for the Golden Future (Instrumental ver.)
2023年
StandBy
(2026年)
『StandBy』収録のシングル
  1. Dive in Your Faith
    リリース: 2023年3月11日
  2. Fist for the New Era
    リリース: 2024年6月29日
  3. Song of Steelers
    リリース: 2025年1月29日
  4. Until You Die Out
    リリース: 2025年10月8日
  5. Overwrite
    リリース: 2026年4月29日(先行配信)
ティザー映像
『StandBy』初回限定盤特典映像 - YouTube
ミュージックビデオ
「Dive in Your Faith」 - YouTube
「Fist for the New Era」 - YouTube
「Song of Steelers」 - YouTube
「Until You Die Out」 - YouTube
「Overwrite」 - YouTube
テンプレートを表示

StandBy』(スタンバイ)は、Fear, and Loathing in Las Vegasの8作目のスタジオ・アルバム2026年5月20日ゲッティング・ベター・レコーズビクターエンタテインメント)から発売された[1][2]

概要

[編集]

本作は、Fear, and Loathing in Las Vegasの8作目となるスタジオ・アルバムである。アルバム作品としては前作『Cocoon for the Golden Future (Instrumental ver.)』から約3年1か月ぶり通算10作目、スタジオ・アルバムとしては『Cocoon for the Golden Future』以来約3年6か月ぶりの作品となる。

CDには、2023年以降に発売された配信シングル「Dive in Your Faith」、「Fist for the New Era」、「Song of Steelers」、「Until You Die Out」の4曲と、西川貴教とのコラボレーション楽曲「Energy Overflow」およびRAISE A SUILENへの提供楽曲「Drown Out the Noise and Push Through the Trash」のセルフカバー・バージョンを含む計10曲が収録される。一部の配信シングルには、アルバム収録にあたり新たなミックスが施されている[1][2]

バンドのスタジオ・アルバムとしては、初めて収録曲数が10曲となっている[注 1]

テーマ・音楽性

[編集]

本作は、バンドがタイアップや楽曲提供を多く行う中で制作されており、アルバム全体として1つの世界観を意識したコンセプチュアルな作品にはなっておらず、シングルカットされた楽曲の集合体という側面が強くなっている。またバラード曲が未収録となっている[3]

前作『Cocoon for the Golden Future』制作時のインタビューでは、「Cocoon for the Golden Future」というタイトルについて次回作のイメージが出来上がっており「次の段階に持っていくための準備」という意味があると明かされていた[4]。本作はその次回作ではなく、その次回作に向かうための準備が整った、という状況で制作されているため「ちゃんと準備をして次のアルバムへ」という意味合いが強く、前作制作時に次回作としてバンドが想定していたコンセプチュアルなアルバム作品は本作の次の作品を指しているという[3]

楽曲制作は前作までと変わらず、Minami(Vo, Key)とマネージャーが主導して行っている。本作の制作にあたり、特にギター・リフに関してはMinamiの作曲するフレーズが似通ったものになりやすく、1つ1つ分解して再構築する、似ているフレーズを減らしていくといった作業に多く時間がかけられたという[3]。Minamiは

自分の引き出しからパッと思い付くリフはどうしても手癖が出てしまうので、そこをいかに変えるかというか、今までと違うけどノリやすくてかっこいいとか、もっと強いフレーズにするにはどうするか、みたいなやりとりをマネージャーさんと重ねていました。

とコメントしている[3]

リリースとプロモーション

[編集]

初回限定盤2種と通常盤からなる全3形態で発売された。初回限定盤には、2025年に地元・神戸市から依頼を受けてバンドが主催した音楽フェス「POWER OF KOBE」のライブ映像とオフショット映像、スペシャルフォトブックが付属する[1][2]

ビクター・エンタテインメントのオンラインストアでは、アルバムのリリースを記念して限定100個で制作された「CHANU x FALILV by FaLiLV "StandBy" Zipper Military Tag Necklace」がセット化された特別バンドルが販売予定のほか、イベント対象カートで予約した人を対象に「MEGA VEGAS 2026」で使用されるSEのダウンロードが可能となる[1][2]

2026年4月29日には、アルバム1曲目に収録されている楽曲「Overwrite」が各種ストリーミングサービスにて先行配信され、同時にミュージックビデオも公開された[5][6]

形態 規格 規格品番
初回限定盤 CD+Blu-ray VIZL-2532
CD+DVD VIZL-2533
通常盤 CD VICL-66152

評価・チャート成績

[編集]

批評

[編集]
  • ライターの山口哲生は「凄まじい重量感のサウンドを激走させる“Overwrite”や、緩急を効かせてレイヴィーなシンセやハイ・アグレッションなギターを轟かせる“Beautiful Things”といった新曲群は、どこかシリアスな手触りはありつつもフロアの高揚を激しく煽るアッパーなベガス印は健在。そんなバンドの存在証明を叫ぶかのように、ヒリついた空気を帯びた幕開けからブライトに展開させていく“Who I am”がドラマティック。」と評価した[7]
  • ライターの山本真由は「スペーシーでアゲアゲなエレクトロ・ミュージックと、ヘヴィなラウドロックをいい塩梅で合体させた、彼等らしさを突き詰めた作品となっている。EDMのアッパーなビートと重厚なブレイクダウンで高低差を出す洋楽的なポストハードコアのノリだけでなく、息もつかせぬハイテンションな高音ヴォーカルと情緒あるメロディの組み合わせというボカロ的なノリもあり、ラウドだけどラウドなだけじゃない確かなポップネスが光っている。」と評価した[8]

チャート成績

[編集]

オリコンチャート集計で初週(2026年06月01日付)に2,441枚を売り上げ、「オリコン週間 CDアルバムランキング」にて週間15位を獲得した。

「StandBy」のチャート(2026年)
チャート 最高
順位
オリコン デイリーアルバム 7[9]
オリコン 週間CDアルバム 15[10]
オリコン 合算アルバム 32[11]
オリコン ROCKアルバム 2[12]
オリコン デジタルアルバム 7[13]
Billboard Japan Top Albums Sales 14[14]
Billboard Japan Download Albums 6[15]

収録内容

[編集]

CD

[編集]
CD(全タイプ共通)
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.Overwrite  
2.Energy Overflow  
3.Fist for the New Era (Album Mix)  
4.Dive in Your Faith (Album Mix)  
5.Drown Out the Noise and Push Through the Trash  
6.「Interlude」  
7.Until You Die Out  
8.「Beautiful Things」  
9.Song of Steelers (Album Mix)  
10.「Who I am」  
合計時間:

Blu-ray / DVD

[編集]
Blu-ray / DVD(初回限定盤)
#タイトル作詞作曲・編曲
1.Return to Zero(#1-11 :ライブ映像 2025.9.6「POWER OF KOBE DAY1」神戸ワールド記念ホール)  
2.Fist for the New Era  
3.「Party Boys」  
4.Let Me Hear  
5.SHINE  
6.Song of Steelers  
7.「Sparkling Sky Laser」  
8.「Crossover」  
9.Virtue and Vice  
10.Twilight  
11.「The Sun Also Rises」  
12.Rave-up Tonight(#12-22 :ライブ映像 2025.9.7「POWER OF KOBE DAY2」神戸ワールド記念ホール)  
13.Just Awake  
14.Song of Steelers  
15.「Burn the Disco Floor with Your “2-Step”!!」  
16.Virtue and Vice  
17.世界はそれを愛と呼ぶんだぜ  
18.Starburst  
19.Twilight  
20.「Party Boys」  
21.「Crossover」  
22.Massive Core  
23.「POWER OF KOBE Behind the Scenes」(#23: オフショット映像)  

楽曲について

[編集]
  1. Overwrite
    先行配信シングル。2026年4月29日リリース。
  2. Energy Overflow
    西川貴教×Fear, and Loathing in Las Vegas」名義で西川の3rdアルバム『SINGularity III -VOYAGE-』に収録されたコラボレーション楽曲のセルフカバー・バージョン。
    セルフカバーにあたり、原曲を歌唱していた西川のキーがSoの普段歌唱するトーンより低いために他の楽曲より少し大人しめの仕上がりとなっており、ミックスなどで調整が加えられた[3][16]
  3. Fist for the New Era (Album Mix)
    配信シングル。2024年6月29日リリース。
    アルバム収録にあたり、新たなミックスが施されている。
  4. Dive in Your Faith (Album Mix)
    配信シングル。2023年3月11日リリース。
    アルバム収録にあたり、新たなミックスが施されている。
  5. Drown Out the Noise and Push Through the Trash
    RAISE A SUILENの14thシングル『'FIGHT' ADDICT』に収録された提供曲のセルフカバー・バージョン。
    セルフカバーにあたり、原曲での紡木吏佐(DJ)のラップパートがシャウトになっている他、シンガロングパートをTaikiとTetsuyaが歌うことで楽曲の雰囲気が大きく変わっている[3]
  6. Interlude
    クラブ系の楽曲をイメージし制作された。当初はフレーズが多く含まれていたが、それらを全部なくし曲前半部分はほぼリズムだけのアプローチとなっている[17]
    Minamiは「話し合いの中で"これもありだな"って感覚になったというか、"たしかにクラブ系の曲だとこういうアプローチもありか"みたいな新鮮な感じでしたね。"こういう曲はこういうものだろう"という先入観が出てしまっていたというか。」とコメントしており、引き算のアプローチに納得したという[17]
  7. Until You Die Out
    配信シングル。2025年10月8日リリース。
  8. Beautiful Things
    ダンス系の楽曲として製作が始まり、他の四つ打ちのダンスチューンとの差別化を図るために刻みやギターのダビングの要素などで工夫が施された。またシンセサイザーの音色も新しいソフトを導入するなど、既存の楽曲と同じにならないような製作が行われた[17]
    楽曲2分過ぎあたりのシャウトパートはSoとMinamiの掛け合いであり、特に歌詞はなくニュアンスだけをイメージして収録された。このパートについてマネージャーは「お客さんがめちゃめちゃ盛り上がっているけど、実際は意味のない言葉を掛け合っている不思議な状況もライヴだと成り立つなと思ったりしています。」とコメントしている[17]
    ボーカルのSoはアルバムの中で一番気に入っている楽曲として挙げている[17]
  9. Song of Steelers (Album Mix)
    配信シングル。2025年1月29日リリース。
    アルバム収録にあたり、新たなミックスが施されている。
  10. Who I am
    アルバム最後の楽曲として、ライブで最後に演奏して成り立つことをイメージしながら製作が行われた。またアルバム1曲目の「Overwrite」がMinamiのラップパートで始まるため、それと対比させる形でMinamiのラップで終わるという形をとっている[17]
    Minamiは本作について、踊れるが壮大な雰囲気というテーマがあったとしており「ラスサビに向かっていくパートはアルバム・ラストっぽい感じもあるし、ライヴで"最後行くぞ"みたいなイメージを持ちやすい曲になりましたね。」とコメントしている。マネージャーは、ギターの刻みで最後の盛り上げを作っていく、というアプローチで「Stay as Who You Are」(3rdアルバム収録)など既発曲との差別化を図ったとコメントしている[17]

タイアップ・メディアでの使用

[編集]

#3「Fist for the New Era」

#4「Dive in Your Faith」

  • パチスロ『ぱちんこ いくさの子』2ndメインテーマ[20][21]

#7「Until You Die Out」

#9「Song of Steelers」

演奏

[編集]

リリースツアー

[編集]

以下の日程でツーマンでのリリースツアーが開催予定。

"StandBy" Release Tour
2026年
日付 会場 ゲスト
5月20日(水) 愛知 名古屋 DIAMOND HALL Violent Magic Orchestra
6月5日(金) 千葉 柏 PALOOZA HIKAGE
6月18日(日) 大阪 GORILLA HALL OSAKA syudou
6月26日(金) 福岡 DRUM LOGOS ヤバイTシャツ屋さん
7月5日(日) 石川 金沢 EIGHT HALL SHANK
7月12日(日) 広島 LIVE VANQUISH Novel Core
8月8日(日) 宮城 仙台Rensa CLAN QUEEN
8月23日(日) 東京 豊洲PIT THE ORAL CIGARETTES
8月28日(金) 新潟LOTS coldrain
9月26日(土) 京都 KBSホール サンボマスター

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. 1stアルバム『Dance&Scream』から7thアルバム『Cocoon for the Golden Future』まではいずれも収録曲数が11曲。

出典

[編集]
  1. 1 2 3 4 Inc, Natasha. Fear, and Loathing in Las Vegasが約3年半ぶりアルバム発表、対バン形式のレコ発ツアーも”. 音楽ナタリー. 2026年3月28日閲覧。
  2. 1 2 3 4 服部 (2026年3月28日). Fear, and Loathing in Las Vegas、3年半ぶりニューアルバム『StandBy』リリース決定”. BARKS. 2026年3月18日閲覧。
  3. 1 2 3 4 5 6 Department, Gekirock Editorial. Minami(Fear, and Loathing in Las Vegas/Vo/Key)| 激ロック インタビュー”. 激ロック ラウドロック・ポータル. 2026年5月24日閲覧。
  4. Department, Gekirock Editorial. Fear, and Loathing in Las Vegas| 激ロック インタビュー”. 激ロック ラウドロック・ポータル. 2026年5月19日閲覧。
  5. 多木汐里 (2026年4月28日). Fear, and Loathing in Las Vegas、3年半振りのアルバム『StandBy』から「Overwrite」先行配信&MV公開”. BARKS. 2026年5月2日閲覧。
  6. Department, Gekirock Editorial. Fear, and Loathing in Las Vegas、3年半ぶりとなるニュー・アルバム『StandBy』よりオープニング飾る「Overwrite」先行配信&MV公開!”. 激ロックニュース. 2026年5月2日閲覧。
  7. Fear, and Loathing in Las Vegas『StandBy』アッパーなベガス印は健在! 西川貴教とのコラボ曲やRAISE A SUILENへの提供曲のセルフカバーも | Mikiki by TOWER RECORDS”. Mikiki. 2026年6月4日閲覧。
  8. Department, Gekirock Editorial. StandBy / Fear, and Loathing in Las Vegas”. 激ロックディスクレビュー. 2026年6月4日閲覧。
  9. “2026/05/19付 オリコンデイリー アルバムランキング”. オリコンニュース(ORICON NEWS). 2026年6月4日閲覧.
  10. “2026年05月18日~2026年05月24日 オリコン週間 アルバムランキング 11~20位”. オリコンニュース(ORICON NEWS). 2026年6月4日閲覧.
  11. “2026年05月18日~2026年05月24日 オリコン週間 合算アルバムランキング 31~40位”. オリコンニュース(ORICON NEWS). 2026年6月4日閲覧.
  12. “オリコン週間 ROCKアルバムランキング 2026年05月18日~2026年05月24日”. オリコンニュース(ORICON NEWS). 2026年6月4日閲覧.
  13. “オリコン週間 デジタルアルバムランキング 2026年05月18日~2026年05月24日”. オリコンニュース(ORICON NEWS). 2026年6月4日閲覧.
  14. Billboard Japan Top Albums Sales | Charts”. Billboard JAPAN. 2026年6月4日閲覧。
  15. Billboard Japan Top Download Albums | Charts”. Billboard JAPAN. 2026年6月4日閲覧。
  16. Department, Gekirock Editorial. Minami(Fear, and Loathing in Las Vegas/Vo/Key) | 激ロック インタビュー”. 激ロック ラウドロック・ポータル. 2026年5月24日閲覧。
  17. 1 2 3 4 5 6 7 Department, Gekirock Editorial. Minami(Fear, and Loathing in Las Vegas/Vo/Key)| 激ロック インタビュー”. 激ロック ラウドロック・ポータル. 2026年5月24日閲覧。
  18. barks (2024年6月28日). Fear, and Loathing in Las Vegas、新曲「Fist for the New Era」が『超RIZIN.3』のABEMAオリジナルテーマソングに決定”. BARKS. 2026年4月12日閲覧。
  19. Inc, Natasha. ベガス新曲が「超RIZIN3」ABEMAテーマ曲に、朝倉未来vs平本蓮らの激闘盛り上げる(コメントあり)”. 音楽ナタリー. 2026年4月12日閲覧。
  20. barks (2023年3月10日). Fear, and Loathing in Las Vegas、新曲「Dive in Your Faith」配信+結成15周年記念の武道館公演決定”. BARKS. 2026年4月12日閲覧。
  21. Fear, and Loathing in Las Vegas、新曲MV公開&神戸ワールド記念ホール公演映像作品リリース 日本武道館公演開催も”. Real Sound|リアルサウンド (2023年3月11日). 2026年4月12日閲覧。
  22. support_editor2 (2025年10月8日). Fear, and Loathing in Las Vegas、アニメ『忍者と極道』EDテーマ 「Until You Die Out」配信開始&MV公開”. BARKS. 2026年4月12日閲覧。
  23. barks (2025年1月28日). Fear, and Loathing in Las Vegas、神戸スティーラーズ チームソング「Song of Steelers」リリース”. BARKS. 2026年4月12日閲覧。
  24. 震災30年 神戸市復興は次のステージへ WMJ×キリン×コベルコ神戸スティーラーズのスクラムで進化する地域活性化”. オリコンニュース(ORICON NEWS) (2025年5月13日). 2026年4月12日閲覧。

外部リンク

[編集]