APRCとは? わかりやすく解説

アジアパシフィックラリー選手権

(APRC から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/06/27 16:49 UTC 版)

アジアパシフィックラリー選手権(アジアパシフィックラリーせんしゅけん、Asia-Pacific Rally Championship)は、国際自動車連盟(FIA)が管轄するラリー選手権の一つ。その名の通りアジアオセアニア地域を舞台に行われる。1988年創設。略称はAPRCで、日本国内ではアジパシと略されることが多い[1][2]

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AP4規定のヴィッツ4WD

概要

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竜游県ラリーのリーファン・320

FIAが管轄するラリー選手権において、最高峰である世界ラリー選手権(WRC)の直下となる地域ラリー選手権の一つとして、ヨーロッパラリー選手権(ERC)、中東ラリー選手権英語版(MERC)などと同列に位置づけられている。アジア太平洋地域として、日本を始め中国マレーシアインドといったアジア諸国と、ニュージーランドオーストラリアといったオセアニア諸国で構成されている。かつてはニューカレドニアで開催されていたこともあった。

日本勢が古くから活躍しており、篠塚建次郎藤本吉郎田口勝彦炭山裕矢が総合王者、田嶋伸博がクラス王者となっている。近年はキャロッセのクスコ・ワールドラリーチームが総合王者を獲得するなど活躍している。またラリー北海道はAPRCと全日本ラリー選手権(JRC)の併催であり、そこでスポット参戦するドライバーも少なくない。

欧州からの参戦も多く、過去はカルロス・サインツのようにWRCと並行して参戦するドライバーもいた。

2019年からはアジアカップ・パシフィックカップ(後述)のそれぞれの成績上位者が最終戦のグランド・ファイナルに集い、そこで優勝したものがチャンピオンとなる、NASCARのような形式へと変わった。

レギュレーション

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スバル・インプレッサWRX STI

ラリーの基本的なフォーマットはWRCに近いが、WRCが通常3日間開催なのに対し、APRCは基本は2日間開催(金曜日にセレモニアルスタートの後レグ1Aとして、スーパーSSのみを走るケースもある)が一般的である。

競技クラスはグループRのR5及びR4,スーパー2000グループNのNR4、ASN(: Authority Sport Nationale)のAP4車両及び日本自動車連盟(JAF)のRJ車両(2000cc以上)などの4WD車をメインとするAPRC、グループN及び量産車のASN車両のためのAPRC2、RC3~RC5クラスに分類される2WD車両(グループRのR1~R3、グループN、グループAスーパー1600などとASN車両)が参戦できるAPRC3の3つがある。なおASN車両とはアジアパシフィック地域各国のASN[注 1]が認めた国内規格の車両で、APRCでは、ASN規格の車両として、ニュージーランドオーストラリアの規定であるAP4[注 2]オーストラリアのG2、日本のJAFの規定であるRJ車両の参戦を認めている。

上記3クラスの賞典としては、APRC域内のアジア諸国のラリーで構成されるアジアカップ日本マレーシア中国インドなど)と、オセアニア諸国のラリーで構成するパシフィックカップニュージーランドオーストラリアなど)、その年の1月1日時点で29歳未満の若いドライバー対象のジュニアチャンピオンシップ、登録チームで争われるチームアワードが用意されている。2018年にはSUV向けのSUVカップが追加された[3]

ポイントシステムは総合順位に対するポイントはWRCと同じだが、APRCではそれ以外にLEG毎の結果のベスト7に対し7〜1ポイントがそれぞれ与えられる。つまりデイリタイアでラリー2規定により競技に復帰した場合も、LEGポイントは獲得できる。

歴史

  • 1988年 創設。タイトルはドライバーズタイトルのみ。
  • 1996年 マニュファクチャラーズ部門、グループN部門、2輪駆動部門が創設される。
  • 2002年 2輪駆動部門終了。
  • 2003年 グループN部門終了。
  • 2008年 Asia Cup/Pacific Cup創設。
  • 2018年 創設30周年を迎える。

過去のチャンピオン

シーズン APRCドライバー部門 マニュファクチャラーズ
部門
Asia Cup Pacific Cup
2022年 Image ヘイデン・パッドンヒョンデ
2019年 Image リン・デューウェイ(スバル) Image マイケル・ヤング(トヨタ) Image ヘイデン・パッドン(ヒョンデ)
2018年 Image 炭山裕矢(シュコダ) シュコダ Image 炭山裕矢(シュコダ) Image ファビオ・フリシエロ(プジョー)
2017年 Image ガウラブ・ギル(シュコダ) シュコダ Image ガウラブ・ギル Image オーレ・クリスチャン・ヴェイビー
2016年 Image ガウラブ・ギル(シュコダ) シュコダ Image ガウラブ・ギル Image ファビアン・クレイム
2015年 Image ポンタス・ティデマンド(シュコダ) シュコダ Image 高山仁 Image ポンタス・ティデマンド
2014年 Image ヤン・コペッキー(シュコダ) シュコダ Image 炭山裕矢 Image ヤン・コペッキー
2013年 Image ガウラブ・ギル(シュコダ) シュコダ Image マイケル・ヤング Image サイモン・ノールズ
2012年 Image クリス・アトキンソン(シュコダ) シュコダ Image 炭山裕矢 Image クリス・アトキンソン
2011年 Image アリスター・マクレー(プロトン) プロトン Image アリスター・マクレー Image クリス・アトキンソン
2010年 Image 田口勝彦(三菱) 三菱 Image 炭山裕矢 Image ブレンダン・リーブス
2009年 Image コディ・クロッカー(スバル) スバル Image コディ・クロッカー Image ヘイデン・パッドン
2008年 Image コディ・クロッカー(スバル) スバル Image コディ・クロッカー Image ディーン・ヘリッジ
2007年 Image コディ・クロッカー(スバル) スバル not held not held
2006年 Image コディ・クロッカー(スバル) スバル
2005年 Image ユッシ・バリマキ(三菱) 三菱
2004年 Image カラムジット・シン(プロトン) プロトン
シーズン ドライバー
部門
マニュファクチャラーズ
部門
グループN
部門
2輪駆動
部門
2003年 Image アーミン・クレマー(三菱) 三菱 Image アーミン・クレマー
2002年 Image カラムジット・シン(プロトン) プロトン Image ニコ・カルダローラ Image 田嶋伸博
2001年 Image カラムジット・シン(プロトン) 三菱 Image カラムジット・シン Image 田嶋伸博
2000年 Image ポッサム・ボーン(スバル) スバル Image カラムジット・シン Image サイモン・エバンス
1999年 Image 田口勝彦(三菱) 三菱 Image 田口勝彦 Image ケネス・エリクソン
Image アリスター・マクレー
1998年 Image 藤本吉郎(トヨタ) トヨタ Image マイケル・ゲスト Image 田嶋伸博
1997年 Image ケネス・エリクソン(スバル) スバル Image カラムジット・シン Image 田嶋伸博
1996年 Image ケネス・エリクソン(スバル) 三菱 Image 片岡良宏 Image 田嶋伸博
1995年 Image ケネス・エリクソン(三菱)
1994年 Image ポッサム・ボーン(スバル)
1993年 Image ポッサム・ボーン(スバル)
1992年 Image ロス・ダンカートン(三菱)
1991年 Image ロス・ダンカートン(三菱)
1990年 Image カルロス・サインツ(トヨタ)
1989年 Image ロッド・ミレンマツダ
1988年 Image 篠塚建次郎(三菱)

APRC2

シーズン ドライバー
部門
2018年 Image高橋冬彦
2017年 Imageアビラッシュ・パラス・ガネーシャ
2016年 Imageマイケル・ヤング
2015年 Imageマイケル・ヤング
2014年 Imageマイケル・ヤング
2013年 Imageサンジェイ・タクル

APRC3

シーズン ドライバー
部門
2019年 Image川名賢
2014年 Imageマイケル・ヤング
2013年 Imageマイケル・ヤング
2012年 Imageカラムジット・シン
2011年 Imageカラムジット・シン

脚注

注釈

  1. 国際自動車連盟(FIA)が認めた、世界各国のモータースポーツ統括団体。日本では日本自動車連盟(JAF)が該当する。
  2. R5やスーパー2000と同等のパフォーマンスで、かつより安く開発できることを目的にした規定

関連項目

外部リンク


APRC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/11 07:23 UTC 版)

スーパーラリー」の記事における「APRC」の解説

APRCの場合総合結果対し与えられるポイント以外に、競技間内一日毎の結果対すポイントDAYポイント)が与えられる独自の制度があるため、本制度により競技復帰した場合WRC異なりその結果総合順位には残らず、DAYポイントのみを獲得できる形となる。

※この「APRC」の解説は、「スーパーラリー」の解説の一部です。
「APRC」を含む「スーパーラリー」の記事については、「スーパーラリー」の概要を参照ください。

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